個人的に注目している若い選手達 【日本人編】 【サイクルロードレース】
前回、前々回と個人的に注目しているクライマー、そしてスプリンターを紹介してきたが今回はいよいよ日本人編となる。
ということで早速個人的に注目している日本人選手を紹介して行こう。
ちなみに前回、前々回の記事は↓のリンクからどうぞ。
小野寺玲(日本・宇都宮ブリッツェン)
小野寺選手は1995年生まれ21歳の選手である。
スプリンターよりの脚質を持った小野寺選手は今季J Pro Tourの奈良クリテリウムで勝利。
J Pro TourのU23以下の選手で一番ポイントを稼いだ選手に与えられるピュアホワイトジャージを獲得した選手でもあり、ジャパンカップクリテリウムでは並み居るスプリンターに混じり6位入賞を果たした。
また、若手の登竜門と言われるツールドラブニールに出場。日本からは5名出場したがその中で唯一完走した選手でもある。
もともと宇都宮ブリッツェンの下部組織であるブラウブリッツェン出身の選手であり、高校時代からJ Pro Tourの選手になることを志していたそうでその頃から実業団レースには出場していたそうだ。
今年から宇都宮ブリッツェンに加入しチームの一員として走っている。
まだ21歳と若く、上りで大崩れすることもないので上れるスプリンターとして将来活躍してくれるかもしれない。
来期もブリッツェンで、J Pro Tourで活躍を見せてくれるだろう。
2015年7位、2016年6位とジャパンカップクリテリウムでは年々順位を上げてきているので来年のジャパンカップクリテでは是非とも表彰台に上がって欲しい。
小林海(日本・NIPPO-VINIFANTINI)
小林選手は1994年生まれ22歳の選手である。
日本人の母とスペイン人の父をもつ小林海選手。フルネームは小林フェルナンデス海と言うらしい。ちなみに「海」の読み方は「まりの」なので間違えないようにしよう。
U23の日本選手権でITTとロードの二冠を果たした小林選手。
8月からは研修生としてプロコンチネンタルチームであるNIPPOに同行し、来期からはNIPPOに完全移籍するらしい。
正直なところNIPPOに所属している日本人選手はスポンサーの力で所属している選手が多いと思っている。
小林選手にはU23日本選手権二冠ライダーとしてスポンサーの力ではなく実力でプロコンに所属してしていると言われるような走りを来期には見せて欲しい。
上りに強い脚質で惜しくもラブニールは完走ならなかったが来期は1クラスや2クラス、HCクラスのレースに出場する機会が増えるのでそこで結果を残してもらいたい。
雨澤毅明(日本・宇都宮ブリッツェン)
雨澤選手は1995年生まれ21歳の選手である。
小野寺選手と同じくブラウブリッツェン出身の雨澤選手。
脚質はクライマーで今年のジャパンカップでは27位(U23の選手の中では3位)
J Pro Tour東日本ロードクラシック南魚沼大会では強豪外国人選手に混じり3位。
みやだ高原ヒルクライムでも4位と21歳にして国内ではトップレベルの登坂力を誇る。
一月に行われたU23アジア選手権では6位に入るなど国内だけではなくアジアでも通用する実力の持ち主だ。
宇都宮ブリッツェンの中でもエースクラスの力を持っていて、サブエース、セカンドエースとして走る機会も近々増えてもおかしくはない。
将来的には日本を代表するヒルクライマーになる素質を秘めているだろう。
まずはヒルクライムで1勝を目指して頑張ってもらいたい。
石上優大(日本・EQADS )
石上選手は1997年生まれ19歳の選手である。
脚質はクライマーで現在はヨーロッパを中心に浅田さん率いる若手選手育成チームのEQADSで活動 している。
リザルト場では目立った成績は少なくUCIレースで一番上位のリザルトは2014年ジュニアアジア選手権での7位。
今季はツールドラブニールに参戦したものの完走は果たせなかった。
その後のジャパンカップでは31位となりこれはU23選手の中では4位となる。
正直今の所目立った結果は残せていない。
しかし、僕が思うにこうして若いうちから海外を拠点として活動することに意味があるのだと思う。
仮に石上選手がJ Pro Tourを走るとなればきっとトップクラスの結果を出せるだろう。ただそれを選ぶより海外で活動することを石上選手は選んだ。
まだ彼は19歳だ。今後彼が経験を積み実力をつけ、ヨーロッパという厳しい舞台で活躍してくれることを期待しよう。
ここからは余談になるが、今回紹介させて頂いた選手たちは全員今年の「ツールドラブニール」という大会に出場した選手である。
U23の大会で若手の登竜門と言われ、この大会で活躍した選手たちは軒並みプロチームに直行していく。
残念ながら環境に適応出来ず体調を崩したりして、5人中1人しか今年は完走できなかった。
ただ、来年もツールドラブニールへの出場は濃厚だと言われている。
だとしたら来年は是非とも今年の雪辱を果たしてもらいたい。幸いと言うべきか、今年出場した選手の大半は来年もU23カテゴリーで走ることが可能だ。
今年の経験を生かして来年は各々の場所で、そしてツールドラブニールで活躍してくれることを楽しみにしていよう。
それでは。