個人的に注目している若い選手達 【クライマー編】【サイクルロードレース】
前回の記事で今期で引退する選手をピックアップしましたが、今回は個人的に注目している若い選手達を紹介していこうと思います。
ちなみに前回の記事をまだ読んでない方は↓のリンクからどうぞ。
エステバン・チャベス(コロンビア・オリカバイクエクスチェンジ)
チャベスは1990年生まれ26歳の選手である。
2011年に若手の登竜門と呼ばれるツールドラブニールで総合優勝。
2015年のブエルタでは区間2勝+総合5位というリザルトを残しその頭角を表す。
2016年のジロでは区間1勝し、第19ステージでリーダージャージを手にする。惜しくも第20ステージでリーダージャージを手放す事になるが総合2位。
その後のブエルタでも総合3位。さらにはその後のイル・ロンバルディアでも勝利。
チャベスの成績を見れば分かる事だが、ここ2年の活躍が目覚ましく来年もグランツールでは総合優勝候補の1人になることは間違い無いだろう。
来年はいよいよツールに参戦するとの情報もある。もしそうなれば確実に上位には入ってくるだろう。
タイムトライアルは他の選手に劣るが登坂力に関しては世界トップクラスだ。
イルロンバルディアではラスト4人のスプリントを制し勝利した。このことからクライマー同士でのスプリントならば勝てる力があることを証明したであろう。
タイムトライアルさえ改善すればツールでも十分総合の座を脅かすことは出来るだろう。
また、チャベスはその童顔と時折見せる愛らしい笑顔から女性ファンも多い。
来期は大舞台で今年以上にファンを魅了する走り是非とも見せて欲しい。
ジャック・ヘイグ(オーストラリア・オリカバイクエクスチェンジ)
ヘイグは1993年生まれの23歳の選手である。
2015年のツールドラブニールで総合2位。
それ以外には目立った成績は無いが1クラスや2クラスのレースではエースとして走ることが多いのか、総合上位に進出しているケースが多々みられる。
今年は初めてブエルタに出場し、これがグランツール初出場となった。
脚質はクライマーで、ブエルタ第14ステージではサイモンイェーツをアシストするために前待ち作戦を決行し見事サイモンイェーツを総合上位に進出させる事に成功している。
数年後にはビックレースでもエースを務める事になるのだろうか。
少なくともその才能は秘めている選手の1人だと思うので今後注目していきたいと思う。
タオ・ゲオゲガン・ハート (イギリス・チームスカイ)
ハートは1995年生まれの21歳の選手である。
2016年のツールドラブニールで総合6位。
その他1クラスや2クラスのレースでは少なからず勝利を上げている。
2015年にはスカイに研修生として在籍しジャパンカップにも参加してくれた。
2016年シーズンはコンチネンタルチームで活動し、2017シーズンからはチームスカイに完全に移籍することになる。
スカイの鉄壁のアシスト陣の1人として、そして次世代のエースとしてスカイでは活動をしていくと思われる。
2013年のジュニア版パリルーベではなんと3位にも入っているので、登坂力も持ち合わせ尚且つ石畳も走れるとなれば将来は偉大なグランツールレーサーになるかもしれない。
そんな彼の来期の活躍を楽しみにしつつ、密かにジャパンカップでまた来日してくれることを祈るとしよう。
上記で紹介した選手以外にも2014年ジロ総合7位のウィルコケルデルマン(オランダ・サンウェブジャイアント)や今年のラブニール総合3位のアドリアン・コスタ(アメリカ・Axeon Hagens Berman)など面白い選手はたくさんいる。
また、スプリンターも面白い選手がたくさんいるので次回は【スプリンター編」をやろうと思う。
ちなみに次次回は【日本人編】をやる予定だ。
それでは。