アシストが弱くてもクリス・フルームは勝てるのだろうか 【サイクルロードレース】

現役最強ライダーの1人であるクリス・フルーム

ツールドフランスを3度制し、来年のツールの総合優勝最有力選手でもあるだろう。

 

しかしそんなフルームに対して、アシストが強いからだとの声もある。

ということで今回は僕なりにフルームのアシストが弱くてもフルームは勝てるのかということを考察してみました。

 


 フルームがツールで勝つまでの流れ


 

まず最初に、過去に3度フルームがツールで勝った時の大筋を振り返ろう。

 

フルームの最大の武器はそのオールラウンド力にある。

アシストに守られ続け、山岳ではタイム差をつけたいステージだとアシストにガンガン集団を引かせて集団をボロボロにした後にフルーム本人がアタック。

タイム差を守りたいステージではアタックが乱発されないようなペースでアシストに引かせる。

それでも他チームのエース格が本気でアタックを始めてきたらフルーム本人がチェック。

 

そしてタイムトライアルではオールラウンド力を最大限発揮し、他の総合勢との差を広げる。

タイムトライアルでステージ優勝することもしばしば。 

そのまま総合優勝に至る。


 アシストが弱くてもフルームは勝てるのか


 

では本題に入ろう。 

上記の通り、圧倒的な力でフルームは総合優勝を獲得していくが「鉄壁のアシスト陣」がいなくてもフルームは勝てるのだろうか?

 

先に結論を言ってしまうが、僕は勝てると思う。

 というのも、フルームの最大の武器はもちろん「鉄壁のアシスト陣」だと思うがそれ以上にフルーム個人の能力が突出しすぎているように感じるのだ。

 

山岳での圧倒的な強さ。タイムトライアルでの他の総合勢との圧倒的なタイム差。今年のツールで見せた驚異のダウンヒル

 

どれをとっても弱点がないように思う。

ただ、キンタナを含めフルーム以外の総合勢がフルームに対して勝る。

もしくは勝っているかもしれない部分が二つあるように僕は思っている。


 フルームの弱点とは?


 

フルームの一つ目の弱点とは、ズバリ激坂の登坂力にあると考えられる。

今年のブエルタを見た方ならすでに結果は知っているだろうが、ご存知の通り今年のブエルタはキンタナがフルームに勝っている。

 

ブエルタはツールよりも激坂が多い。

ブエルタでは激坂でキンタナやチャベスコンタドール達から遅れる場面が度々見れた。

 

フルーム得意のペース走法で遅れたかと思えばいつの間にか追いついてきていることもあったが追い付けずにそのままタイム差を奪われてしまうこともあった。

 

激坂でならキンタナはフルームに勝てるのだ。

 Embed from Getty Images

 

 

そして、二つ目の弱点とは世間の目だ。

単純な話かもしれないがフルームはフランス人からあまり好かれてはいない。

勿論全員がアンチフルームでフルームを好きな人は1人もいないだろうとまでは言わないが、実際フルームは嫌われてしまっているのだ。

 

そしてフランス人というのは観客だけでは無い。

無論、レース運営側にもフランス人はいる。つまりはコースに影響が出るということなのだ。

 

先日ツールドフランス2017のコースが発表された。

今年に比べ、タイムトライアルの距離が短くなり激坂の頻度が増えてるのだ。

 

つまりはフルームの得意分野が発揮される舞台を減らし、フルームの苦手な舞台を増やしたと捉えることも出来る。

 

さすがに考えすぎかもしれないが来年のツールは今年よりかは厳しいことになるだろう。

 


 結局フルームは勝てるの?


 

 大分、話がずれたが結局はどうなのかというところだ。

先ほども記述した通りフルームはアシストが弱くなっても勝てると思う。

 

しかし当然ながらかなり厳しいものになるだろう。

 

仮に来年のツールを舞台とするならば、

数少ないタイムトライアルで全力でタイム差を稼ぎ、激坂で必死に食らいつき、山岳では飛ぶようなアタックを見せ、アタックを凌ぎ、ライバル達とデットヒートを繰り広げる。

そんなフルームが見れるのではないだろうか。

 

僕はフルームも好きだし、チームスカイも好きだ。

スカイの戦い方も好きだし、なんならピナレロも好きだ。

ただ、レースを楽しむ人からすれば今年のツールの総合争いは物足りなかったと言っていいだろう。

 

朗報と言ってはいいのか分からないが来年からツールは8人出場になるらしい。

つまりはアシストの枚数が減るのだ。

ということは当然スカイのアシストも減り、鉄壁のアシストが崩壊する可能性は高くなる。

 

そうなればもっと面白いツールになるのでは無いだろうか。

 

選手が苦しむのを見て、観客は歓喜する。

おかしな話だと思うがもし上記のように孤軍奮闘するフルームが見れたら僕は大いに熱狂するだろう。

 

来年のツールもフルームが勝って欲しい。でもちょっとだけピンチにもなってほしい(笑)

2016年12月にして既に来年のツールが楽しみだ。

 

それでは。

 

 

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